FOREST GROUP

私たちの拠点がある兵庫県丹波市には、未開の原生林はありません。
その代わり、昔から人々が頻繁に利用してきた里山が昔懐かしい光景として広がっています。
里山とは、里のすぐそばにあって、人々が里の生活に必要なものを調達する山のことです。

山の仕事は時代と共に担い手が減り、管理者のいなくなった山は荒れ放題になっています。
手が入らないことで、さらに価値は下がり、担い手が減るという悪循環が続いています。
また、計画的な森林整備が行われず野放しになった山の木々は、土からの養分や日光が行き渡らずに本来の強さを失います。その結果、成長の乏しい木々は十分に根を大地にはらず、大雨や地震により土砂崩れや地滑りなど自然災害のリスクを増大させる可能性があります。

森林整備を促進して持続可能かつ災害に強い地域社会を形成するためには、「山が利益を生む仕組み」をデザインすることが重要だと私たちは考えます。森林の6次産業化の実現による大幅なコストカットの強みを最大限活かし、国内の林業分野における地方創生のモデルとなれるようなソーシャル・イノベーション創出に向け取り組んでいきます。